会社を辞めた後は、少しの間フラフラとしながら、将来の事を色々と考えていました。

大学院へ進む? 好きな映画の勉強をする? 旅に出る? などなど、、、

ですが全ての問いに結び付くのは、やはりアメリカという事でした。

勉強するにも、好きな事やるにも、舞台はアメリカという事だけはハッキリしていました。

ですので、考えに考えた結果、何はともあれアメリカに行く決意を固めました。

とにかく、最低でも一年間何もしなくても大丈夫なだけの金を稼いで、渡米すると決めました。

そう決まればそれからの行動は早いものでした。

オフィス勤めが向いていないと確信した私は、求人雑誌で見つけた、地方にある某リゾート施設での求人に応募し、そこで契約社員として住み込みで働き始めました。これで最低でも家賃代は浮きますし、、、
仕事内容は業務全般。そこはコテージに、テニスコートや、ゴルフ場が併設してある、いわゆる保養所のようなところで、やれることは何でもしました。

お客様の接客業務から、レストランのウェイター、シェフ、清掃等など、、、基本は肉体労働ですが、一日中オフィスの中でPC相手に仕事をしているよりは余程マシでした。

そこには私と同じように、ここでまとまったお金を貯めて、将来は海外に行くという者もいれば、ちょっと違う経験がしたいからとか、色んな連中がいてとても刺激的でした、、、
休みの日には、みんなで近所にピクニックに行ったり、BBQをしたりと、とても充実した時間を過ごせました。

スーツを着て、毎日満員電車に揺られて、好きでもない仕事をし、一生を過ごすというのは、一体何なんだろう?とこの時考えていました。
確かにそちらの方が福利厚生や、ボーナスなどもあり、待遇は少しは良かったかもしれませんが、その少しの差で、ストレスを抱え、自分の人生を台無しにしてしまうのは如何なものかと、、、(もちろんそういう人ばかりではないでしょうが、、、)

そこにあるのはちょっとした安定と世間体だけですよね???

もちろん好きな仕事で、やり甲斐も感じているのであれば良いと思いますが、もしそうでないなら、この世の中には無数の仕事が存在するのに、、、

とにかくそこでの経験は私に色々な経験と出会いをもたらしてくれました。

その仕事自体は季節的な仕事であったため、それが終わった後は実家に戻り、地元で友人の仕事を手伝いながら、何とか目標額まで必死に働き、予定よりは少し時間が掛かってしまいましたが、その後私は無事アメリカはLAへと旅立ちました。

この時の渡米では、やりたい事や、学んでみたい事など色々とありましたが、とにかくあまり深く考えず、最低アメリカで1年暮らしてみて、色々と経験し、見て感じて、自分の将来を決めようと思い旅立ちました、、、

そしてここからが、また新たな試練の始まりでもありました、、、