アメリカ旅行から帰国後は、気持ちも新たに勉学に励み、その甲斐もあって、なんとその後大学を首席で卒業し、願書を出していたアメリカは某アンビーリーグのビジネススクールに無事合格。大学から奨学金を貰い、MBAを取る為に颯爽とアメリカへと旅立ちました、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、嘘です。(スイマセン、、、)
そんな訳ありません、、、
アメリカ旅行から帰国した私は、アメリカにいつか留学する、働く、生活すると、決意したものの(決意せずに夢見ていただけ??)、それとなくいつもの日常に流されて生活していました、、、
ですが、やはりアメリカに行きたいという思いは常にありました。
大学の図書館や、本屋に行っては、留学関連の本を読み漁ったり、英語の勉強も少しずつではありますが始めてみたりもしました。
当時は既に大学の4年生で、一般的には就職活動の最中。
周りの友人たちは就職活動に精を出し、すでに内定を貰っているものもいました。
ですが、そういう光景を見ても何か自分には他人事のようで、パッとしません、、、
一応流れに乗って、スーツに身を包み、別に興味がありでもない企業をいくつか面接に行ったりしましたが、常に気持ちは上の空です。
当時は映画が好きでそういう仕事に何となく就きたいなと思ってもいましたが、芸大出でもない私には到底無理なんだろうと、鼻から諦めていました。
もちろん留学はしたいと思っていましたが、やはり先立つもの、お金がありません、、、
親には大学だけで精一杯だし、これ以上は頼めません、、、
(後に思った事ですが、お金の問題は大した問題ではなく、当時の私の決意が本物ではなかったという事でしょう。)
本望ではありませんでしたが、一応大学まで出して貰った親の手前もあり、大学卒業後は、特に興味があったわけでもなく、なんとなく内定を貰った金融関係の仕事に就きました。
毎朝着なれないスーツに身を包み、満員電車に揺られ、オフィス出向き、夕方まで働く。時には深夜まで。
仕事の後には、たまに先輩や同僚と飲みに行き、そこで会社や上司の愚痴で盛り上がる。
一応会社員らしい生活?をそれなりに謳歌してみたりもしました。
それなりに忙しい毎日で、勤務中に唯一リラックスできる時間といえば、ランチタイムの時だけ。
あまり室内でジッとしていられないタイプの私は、必ず外に出て行って、食事も簡単に済ませ、良く街をウロウロとしたもんです、、、
オフィス街の中にある、小さな公園のベンチに腰を掛け、私と同じような街行くサラリーマン達を眺めては、常々思うのです、、、
なんで皆こうも俯きがちなんだろう? 完全に疲れ切ってる? 目が死んでる? (全員がそうではなかったでしょうが、、、)
仕事にはそれなりに慣れて来てはいましたが、
1人ソワソワしていました、、、そんな時、やはりどうしても頭に蘇って来てしまうのは、あのアメリカの国立公園で見た壮大な景色、LAの透き通る青空、待ち行く人達の自由な感じ、、、
そんな日々が続いた数か月後、私はやはりやっている仕事にも意味が見い出せず、特別深く考える事もなく、私は会社を辞めました、、、