前回、私なりの英語勉強法(初級編)についてお話ししました。

そこでは中級レベルに至るまでの勉強法を簡単にお話しさせて頂きました。

とにかく文法が大事で、参考書を徹底的に暗記するといった内容です。

算数の九九を覚えるようにです。

これをマスターすることで、英語の基礎が出来上がります。

たとえこの後、少し英語から離れていたとしても、この基礎さえしっかりと出来ていれば、いつでもまた中級レベルから英語を始められます。逆にこの基礎がしっかりと出来ていないと、いつまでたっても初級レベルというところで足踏みをしてしまいます。つまり、英会話学校や高額な英語教材に、無駄なお金と時間だけを費やす事となります

それではここからはその初級レベルを脱した後、中級レベルに到達した後の英語勉強法をお話ししたいと思います。

中級レベルとは、つまり言い換えれば、実践です。

英語を勉強する目的は、ビジネスで必要だからとか、海外旅行でそれなりに不自由なく話したい、というのがも目的だと思います。つまり、大学受験でもするわけではないわけですから、ここではペーパーテストに向けた勉強法は必要ありません。

つまり、英会話ですね。

会話というからには、話すこと(スピーキング)と、聞くこと(ヒアリング)がメインになってきます。

ではまずスピーキングの勉強法ですが、私が実践したのは、使えそうなフレーズをとにかく音読するという事でした。
文法を勉強した際に学んだ例文や、町の本屋さんで売っている「ビジネス・海外旅行で使えるフレーズ集」的な本って必ずありますよね。その中から自分に合いそうな分野を選んできて、とにかく音読し、そして暗記します

この時、出来ればCDなど、音声が付いているものを購入して下さい。スピーキングは発音もとても大事ですので、自分なりの音声で話すのではなく、必ずネイティブの音声を何度か聞いてから、それを真似るように音読しましょう。
最初はシャードーイングするのもいいでしょう。シャードーイングとは、あるフレーズを誰かが話すのを、すぐ後を追って自分も声に出して音読するという事です。
そうです、必ず声に出して練習しましょう。声に出して、自分の耳で確認することによって、頭にそのフレーズを叩き込みます。

スマホなどに自分の音声をレコーディングして、聞き返してみるのもお勧めです。

通勤電車などで勉強する場合は、軽く口元を動かすだけでも効果は違ってきます。

とにかく、その使えそうなフレーズを暗記すると同時に、そのフレーズを声に出してリピートするという練習を、一つのフレーズにつき、最低100回は行いましょう。

そうです、100回です。

10回ではありません、100回です。

私はここで、英語学習について嘘を言うつもりは全くありません。

やはり、それなりに話せるようになるには、それなりの勉強量を熟さなければいけません。

100回と言っても、1フレーズにつき1日10回ずつやって、1日10フレーズずつやるのに、30分もあれば可能です。

これを10日やると100フレーズです。このサイクルを三回繰り返すと一か月で1フレーズにつき30回復唱したことになります。

そしてこれを3ヶ月続けると、約90回復唱したことになります。(100回ではありませんが、残りの10回は週末などで調整して下さい。)

前回の初級編でも述べましたが、この間に他の勉強などをしないで下さい。とにかく一つに集中すべきです。

2頭を追うものは1頭も追えずです。

そして、もしここでお金に融通が利くのであれば、これと並行して、英会話教室などへ通うのもいいでしょう。できればプライベートレッスンをお勧めします。グループレッスンですと、他の生徒さんと時間をシェアすることになりますので、結果として無駄に終わります。
ここでは、学びに行くというよりも、実践に行くといった感じで臨んで下さい。自分が今覚えたフレーズを外国人の先生にぶつけるのです。実際に通じるかどうかを試してみるのです。
通じないなら通じないで、どこの部分が、どの発音がおかしいのか、その外国人の先生に尋ねましょう。そこでその先生の発音をレコーディングするのもいいでしょう。

もし英会話教室などに通うお金がないなら、外国人の集まるバーやイベントなどに出掛けてみるのもお勧めです。

英会話は、英語と違って、会話することが目的です

人(外国人)と顔を合わせてコミュニケーションするわけですから、ここではコミュニケーション能力というのも必要となってきます。

英会話を習得する目的は、ビジネスや旅行などで必要とするわけですから、ここではこのコミュニケーション力も高めるという意味も含めて学習していきましょう。

海外で生活してみればわかりますが、私たち日本人の、変な謙虚さ、協調性などは、欧米圏ではあまりいい顔をされません。
英語が話せないばかりに、変にヘラヘラ、コソコソしたりする日本人の方々が多いように思います。
日本人以外の非英語圏の方達、例えば、中国人やインド人の方達は、たとえ英語がヘタクソでも、それはそれで堂々としています。まあ文化が違う訳ですから一概には言えませんが、結構見ていて勉強させられます。

ですので、スピーキングを勉強する際、外国人と話す際は、度胸やコミュニケーション力も向上させるものだと思って望んで下さい。

次回は、ヒアリングについてお話しします。